くらし情報『【シネマモード】花柄のワンピースと小さなうそ『サーミの血』』

2017年8月23日 21:00

【シネマモード】花柄のワンピースと小さなうそ『サーミの血』

Photo by cinemacafe.net

最近、和服を着る若者が増えているそうです。街でも、お祭りや花火大会のときに限らず、和装の男女を見かけるようになりました。いつもよりおしとやかな所作が美しく、いいものです。日常的に和服を着ない者にとっては、コスプレ的な喜びも感じられるのかもしれません。

民族衣装を着ていて、褒められるというのは幸せなものです。差別を受けた歴史を持つ人々にとっては、褒められることはおろかそれを着ることで、ひと目で差別の対象となってしまうのですから。映画『サーミの血』に登場するサーミ人とは、トナカイの遊牧をして暮らす先住民族。ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシアにまたがるラップランド地方に住む少数民族ですが、いまは定住している人も多いといいます。
1930年代、スウェーデンでは彼らは人として当然持つべき権利、払われるべき敬意を無視され、分離政策により差別されていました。本作は、当時のスウェーデンを舞台に、クリスティーナ、サーミ名“エレ・マリャ”の切ない成長を追った物語です。

『サーミの血』(C)2016 NORDISK FILM PRODUCTION
カラフルな織り柄が施されたネックラインが印象的なノースリーブに、襟に赤や緑、白などのラインが入ったVネックのフエルト製アウターを着て、その上から色とりどりの糸を使った腰紐を巻いています。

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