自身の名を冠したコスメを大ヒットさせ、「世界で最も稼いだセレブ」(米「Forbes」誌調べ)に最年少(発表時19歳)でランクインしたカイリー・ジェンナーを始め、副業でも成功を収めるセレブが増えている。
もちろん、彼らの世界的な知名度が大きな助けになっているが、もう1つの傾向として、逆にセレブ本人のイメージを前面に出し過ぎないパターンが成功を導く場合も多い。
■リース・ウィザースプーン
リース・ウィザースプーンは2015年にライフスタイルブランド「Draper James」を始めた。アメリカ南部ルイジアナ州出身の彼女が子どもの頃から慣れ親しんだサザン・スタイルの服やバッグ、インテリアや家庭用品を展開している。
素敵な暮らしぶりをSNSで公開し、ライフスタイル・ビジネスに参入するセレブ女性は後を絶たないが、ただおしゃれなだけでは生き残れないし、扱う商品にいちいちセレブ本人を連想させるロゴや顔写真があっては、購買層は限られてしまう。その辺りを心得たデザインは、大人の女性でも抵抗なく着られるほどよいガーリー・テイストで手堅い人気。ブランド名は尊敬する祖父母のミドルネームをつなげたもの、というエピソードなど、好感度を上げるさりげないアピールも上手だ。