“王道”は揺るがない! 夏クール「勝手にベスト3」
最初のうちは、見ていて「いくらなんでも、過保護過ぎる」「加穂子には自分というものがない」と、ついモヤモヤした感情が心に鈍く響いていたのですが――最後の最後、脚本家・遊川和彦さんに見事してやられましたね!ドラマを見進めていく過程において、加穂子がどんなにミスをしようと、愛されて育った彼女の周りにはいつ如何なるときも“愛”が溢れているということに気づかされるのです。
人間であれば誰しも、日々の生活の中でつい心が荒み、ダークな思考に支配されてしまったという経験があるでしょう。でもそんなとき、あえて眩しい加穂子のような存在と触れ合うことが(やや荒治療的ではありますが)実はすごく大切なことなのかもしれないと学ばせてもらいました。
■第2位:これこそが“純愛”の極み!
「ごめん、愛してる」が描いた王道のラブストーリー
まるで原作の韓国ドラマをそのまま見ているかのような、悲劇的な展開の嵐。リアリティを追求しがちな昨今の日本の風潮に苦言を呈するかの如く、“純愛”を極めた展開がとても新鮮な作品でした。もどかしくも切ないすれ違いの連鎖――これはこれで、ものすごく有りだなぁというのが率直な感想です。