【インタビュー】役が人生を浸食する――ノオミ・ラパス、“自分を保つ”秘訣とは?
彼女の静寂と激しい葛藤。そのバランスを見つける必要があった」。
また、「エルフの瞳になるのは大変。コンタクトを入れているのだけど、乳白色がかってよく見えなくなるから戦いにくいの。歯も喋りづらかったわね。変な発音になってしまうから、ひたすら練習した」と語るように、エルフだけにレイラは外見も特徴的。ただし、ノオミ・ラパスという人はそもそも、作品ごとに印象が大きく異なる。「そう言ってもらえて嬉しいわ。
繰り返したくない気持ちが強いの。挑戦したいし、新しい方向に行きたい。それは人生も一緒ね。私自身も、役柄も、常に変わり続けようとしている」。
では、素顔のノオミ・ラパスはどんな人?単刀直入にこう聞くと、「誰にも分かりっこないわね(笑)!」との答えが。「私は私。ただ、自分を見失うことはあるわ。それくらい深く役に入り込むから。
例えば、(7つ子の姉妹を1人7役で演じた)『セブン・シスターズ』のときは悪夢にうなされた。役ごとに靴も違ったから『今日の撮影はどの靴で?』とみんなに聞くのに、誰からも返事をもらえなくて裸足で撮影現場に行く夢を見たの。パニックよね(笑)。そうやって、役が人生を浸食することはたまにある」。