「CGに頼るぐらいなら撮らない方がいい!」『悪女』話題のバイクチェイスシーン公開
チョン・ビョンギル監督(『殺人の告白』)×キム・オクビン(『渇き』)がタッグを組んだ『悪女/AKUJO』。ネクストレベルのアクションが続出し、今年のカンヌ国際映画祭で話題沸騰となった本作だが、中でも“どうやって撮られているのか見当もつかない”本編バイクチェイスシーンが解禁された。
このほど公開された映像は、チョン・ビョンギル監督も一番お気に入りと自負している場面。国家直属の殺し屋であるキム・オクビン扮するスクヒが、ある家に忍び込み主を殺害する任務を終えた後、追ってきた者たちと日本刀を手にバイクを走らせながら激しいアクションを繰り広げるシーンだ。猛スピードで走るタイヤの真横から、体やバイクの目の前やすぐ後ろなど、至近距離を目まぐるしく動きながらバトルを捉え続けるカメラ。また、猛スピードの中横転する様子や、血が吹き出す場面も映し出され、臨場感溢れるシーンとなっている。
マスコミ試写では、そのアクションレベルの高さとともに、「どのように撮影をしているのか見当がつかない」という感嘆の声が続出。ほぼ全編を通して実写として撮られている本作だが、この場面でも“CGは一切使用されていない”という。
韓国スタントアクションのメッカである“ソウルアクションスクール”出身で、アクション演出やスタントに造詣の深いチョン・ビョンギル監督は、「どんなにカッコいいアクションであっても、CGに頼るぐらいなら撮らない方がいい」とまで語る。その上でこのシーンの演出について、過去に事例がなく参考にできるデータなどもなかったため、漠然としたビジョンを頼りに、事前に映像コンテまで用意して入念にアクションを組み立てたり、アングルを意識しながら絵を描いていた子ども時代の感覚まで掘り起こしたりしたそうだ。
『悪女/AKUJO』は2018年2月10日(土)より角川シネマ新宿ほか全国にて公開。
(cinemacafe.net)
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