“姿の見えない”ピュアで切ない恋愛映画に注目!『エンジェル、見えない恋人』『A GHOST STORY』
長く続いた猛暑も収まり、ゆっくりと芸術を楽しめる秋が到来。邦画・洋画共に、この秋も注目作が多数公開を控えているが、中でもおすすめしたいのが、“姿の見えないピュアで切ない恋愛映画”2作品。
何が幸せで何が不幸なことなのか、愛する人の姿は見えても自分の姿は見えないという視点から、“本当に大切なもの“を見つけ出そうとする2作品をまとめてチェック!
◆“姿の見えない少年”と“盲目の少女”の恋の物語――『エンジェル、見えない恋人』
1作品目は、『神様メール』『ミスター・ノーバディ』のメガホンをとった“ベルギーの至宝”ジャコ・ヴァン・ドルマルが製作総指揮を務める『エンジェル、見えない恋人』。本作は、目に見えない存在として生まれた青年“エンジェル”と、盲目の少女“マドレーヌ”が惹かれあう、とびきりピュアで切ない、小さな恋の物語。
2人は声と匂い、気配や息遣い、体が触れ合った感触、そして相手への想いが凝縮されたシンプルな言葉で、互いの存在を求め合っていく。やがて、マドレーヌの視力が回復したときの葛藤、自分の秘密を打ち明けるべきか悩むエンジェルの焦燥が、観る者にもひしひしと伝わってくる。
キャストには、美しく成長したヒロインのマドレーヌ役に、本作が長編映画デビューとなる新星フルール・ジフリエ。