2018年11月6日 07:45
【インタビュー】趣里 絶望のどん底に落ちても「明日は来る」 己と向き合い、手にした喜び
途中で安堂さんと会い、カフェバーで働き始めて寧子が変わっていくんですけど、まさに他人との関わり合いの中で人間は影響を受け、成長したり変化していくんだというのをしみじみと感じました。人との関りで自分のこともわかってくるし、周りからもらう空気感の大切さを改めて知りました」。
様々な変化や過程を経た上でクライマックス、寧子は内に秘めた感情や衝動を思い切り爆発させるかのようにある行動に出るのだが、行動そのものの驚きもさることながら、心に突き刺さるのは彼女の表情!泣いているのか?笑っているのか?それとも、怒っているのか?混ざり合った感情が観る者の胸を締め付ける。
「人間、哀しく切ないからこそ笑ってしまったりすることってありますよね?こういうとき、言葉でも思考でもない状態の中で、どうなっちゃうんだろう?と想像をしながら演じました」
生きづらさや葛藤は「少しずつ目を外に向けること」で向き合う
寧子の抱える生きづらさや葛藤を自身も含め、誰しもがどこかに内包しているものだと受け止めたという趣里さんだが、彼女自身はそうした感情とどのように向き合い、折り合いをつけるようになったのだろうか?
「以前は本当に他人の目や評価を気にしてたんですよね。