【インタビュー】杉咲花×新田真剣佑×北村匠海×高杉真宙×黒島結菜×橋本環奈「今を生きる俳優たち」
映画『十二人の死にたい子どもたち』では、本件が最後のそろってのインタビューになるらしいと告げると、出演する杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、高杉真宙、黒島結菜、橋本環奈は、即座に名残惜しそうなムードを漂わせた。インタビュー内で、「これだけ同世代が集まることはなかなかないですし、すごくうれしかった」と杉咲さんが触れた通り、一緒にいることの心地よさと、慣れ合いではない、ほどよい緊張感が彼らを前にすると伝わってくる。それはそれは、実り多く刺激的な撮影現場だったのだろう。
情報解禁時のトレーラー再生数は24時間で600万回という驚異的な記録を叩き出した本作は、前評判の高さのままに、1月25日に封切られるやいなや初週2位をマークし「二度観」をするリピーターも後を絶たない。主人公は、安楽死を求めて集団自殺をするべく廃病院に集った未成年十二名。おもな登場人物は以上となり、いるはずのなかった「十三人目」の死体をめぐって、疑心暗鬼になりながら互いに嫌疑をかけていく。手に汗握る心理戦、つまり彼らの演技こそ最大の見どころとなった。
冲方丁の原作を基に映画化を手掛けたのは、『ケイゾク』、『天空の蜂』、『イニシエーション・ラブ』など多彩なジャンルを自分色に染め上げる名手・堤幸彦。