『バースデー・ワンダーランド』脚本家、どんな時代でも愛される秘訣は“変わらないことを描く”
松岡茉優や杏らが声の出演をすることで話題のアニメーション映画『バースデー・ワンダーランド』。本作の脚本を手掛けたのは、常に女の子の心情を捉え、女性から支持される作品を手掛けてきた丸尾みほ。どんな時代でも女性の心を掴む物語を作り続けるその秘訣とは一体どのようなことなのだろうか?
TVアニメ「ちびまる子ちゃん」や「こどものおもちゃ」「ピーチガール」「のだめカンタービレ」など、女の子を主人公にした作品を得意とし、これまで平成の時代を代表する作品をいくつも手掛けてきた丸尾さん。
時代と共に世界的にアニメーションにおける女性の描き方は変化しているものの、意外にも丸尾さんは「1980年代も今も内面的には変わらないと思います」と明かし、本作における主人公・アカネ(cv.松岡茉優)についても「ごく普通の女の子としてアカネを描くことを意識しました」と語る。
本作では、自分に自信がなく内気な性格のアカネが、強引に“ワンダーランド”の救世主にされてしまい、その世界での冒険で大きく成長する姿が描かれる。
「世界を救ってほしいと言われたら、誰だってびっくりしますし、いじめを見たら何もできない自分を歯痒く思うと思います。