【レビュー】『名探偵ピカチュウ』、初のハリウッド実写化が成功した理由は?
世界中で愛される人気ゲーム「ポケットモンスター」の世界観を、ハリウッドが初めて実写映画化した『名探偵ピカチュウ』は、“ゲームの映画化”の数少ない成功例であり、GWに誰もが純粋に楽しめるエンタメ作品。嫌いになる理由が見つからない、キュートな良作だ。
映画化にぴったり、絶妙な原作チョイス
“中身がおっさん”なピカチュウに話題が集まる本作は、2016年に配信されたゲーム「名探偵ピカチュウ ~新コンビ誕生~」が原作になっている点がミソ。もちろん、名探偵ピカチュウが人間の言葉をしゃべる設定をはじめ、主人公のティムや行方不明になってしまう父・ハリーとの関係性、人間とポケモンが共存するライムシティが舞台になる点など、ストーリー面はこちらのゲームに基づいている。ハリー失踪に隠された、巨大な陰謀とは?“名探偵”という冠が示すように、事件の真実に迫るサスペンスが主軸になっていて、これが非常に映画向き。絶妙な原作チョイスのおかげで、最後まで飽きさせない愛ときずなのバディムービーに仕上がっている。
実写の概念にとらわれない、アニメ出身の監督に注目!
かつてドット絵だったポケモンたちが、スクリーンで表情豊かに躍動する姿には、思わずジーンときてしまうはず。