【インタビュー】蒼井優&竹内結子 一つの仕事を長く続ける上で必要なモノとは
蒼井優と竹内結子の姉妹感には、初共演とは思えぬ親愛の雰囲気が漂っている――。5月31日公開の『長いお別れ』は、商業監督デビュー作『湯を沸かすほどの熱い愛』が各方面で大絶賛された中野量太監督の長編映画2作目。作家・中島京子による同名小説を原作に、アルツハイマー型認知症によってゆっくりと記憶を失っていく父との7年に渡る“長いお別れ”を描き出す。
姉妹感の雰囲気は竹内さんから
アメリカに暮らす長女・今村麻里役の竹内さんは、姉妹感を醸し出せた理由について「撮影前に行った“お父さんの誕生日会”が大きかった」という。中野監督の発案で、認知症になる前となった後の状態での父・昇平の誕生会のリハーサルを、キャスト初顔合わせと同時に行った。
「通常は台本の読み合わせをして、それぞれの声を聞き、顔合わせをすることはあるけど、設定をしっかりと作ってやるというのは珍しいこと」と竹内さん。ハウススタジオは本当の誕生日会のように飾り付けられ、劇中に登場するような様々な料理も振舞われた。次女・芙美役の蒼井さんは「役に成り切ってやるというのではなく、親睦会のようだった」とふり返る。
そこで竹内さんは蒼井さんに対して「話し方や立ち振る舞いを見て、“頼もしい”印象を受けた」