『ウエスト・サイド物語』でオスカー受賞の作曲家シド・ラミンが死去
作曲家・編曲家のシド・ラミンが、7月1日(現地時間)にニューヨークの自宅で亡くなった。死因は自然死。100歳だった。「Variety」誌が報じた。
ラミンは第二次世界大戦中、軍で働いていたときに編曲やバンドの指揮を始めた。終戦後も同様に、「ザ・スリー・サンズ」やトランペット奏者のロイ・エルドリッジの曲に関わった。
1953年、幼なじみだったレナード・バーンスタインに声を掛けられ、ブロードウェイ・ミュージカル「ワンダフル・タウン」の管弦楽作曲(オーケストレーション)を担当。以降バーンスタインのパートナーとして様々な音楽に携わった。
ミュージカル版の「ウエスト・サイド物語」(1957)の編曲も、バーンスタインからの強い要望により引き受けたという。この作品ではアーウィン・コスタルとオーケストレーターを務め、5年後には映画版『ウエスト・サイド物語』でアーウィンらと4人で、アカデミー賞のミュージカル音楽賞を獲得している。同作でグラミー賞も受賞した。
私生活では1949年に歌手でモデルのグロリア・ブレイトと結婚。息子のロン・ラミンも作曲家として活躍しており、テレビ、映画、コンサート向けの音楽を作っている。