少年が“両親を訴える”…衝撃の法廷シーン入手『存在のない子供たち』
『万引き家族』とともにカンヌ国際映画祭を震わせ2冠を獲得、本年度ゴールデン・グローブ賞ならびにアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた『存在のない子供たち』。この度、主人公の少年ゼインの真摯な訴えが胸に迫る本編映像が公開された。
今回到着したのは、少年ゼインが臨んだ法廷での本編映像。本作は、“両親を訴える”という衝撃的なオープニングから観る者の心を鷲づかみ、物語をひと息に過去へと遡らせ、その理由と経緯、ゼインの歩みをつぶさに描き出していく。
映像では、主人公を演じるゼイン・アル=ラフィーアの歯に衣着せぬまっすぐな物言いや眼差しが印象的。彼の隣には、女優でもあるナディーン・ラバキー監督自ら弁護士役として登場している。
ラバキーは、「法廷で行われる審理によって、抑圧され、無視され続けた彼らの声がようやく人々の耳に届くことになる。生まれてくることを自ら選べなかった子供たちは、最低限の権利、せめて愛される権利を親に要求できるべきだと思う。
この物語は基本的な権利が与えられず、教育、愛までも受けることのできないすべての人たちへ向けたものです」と語っている。
『存在のない子供たち』は7月20日(土)