3Dのスゴさを実体験! アニメとは思えぬ迫力に圧倒『モンスターVSエイリアン』
(Photo:cinemacafe.net)
アニメの新たなる可能性に挑むドリームワークス・アニメーションが初の本格的3D作品として贈る『モンスターVSエイリアン』。いよいよ、夏休み映画、そして今後、日本で続々と公開される3D映画時代の先陣を切って公開される本作。けれども、“3Dってどう凄いの?”と疑問に思う方も多いはず。とすればこの新世界を実体験するしかない!めくるめくモンスターワールドに足を踏み入れてきた。
冒頭からいたずら心あふれる仕掛けで、遊園地のアトラクションに乗りこんだように、一気に3D次元の世界に引き込まれることに。しかし3Dならではの迫力が発揮されるのは、ヒロイン・スーザンが突然変異によりおよそ15メートルまでに巨人化、愛の誓いを交わすはずの教会を自らぶち壊してしまう瞬間から。いままで当然のごとく等身大に見ていたモノ・人が、突然ミニマムな世界に変わってしまう…。観客はまるで自分がスーザンになったような気持ちで、いままで見たことない次元を一望することになる。
突然自分がミニマムになってしまう世界を描いた『ミクロキッズ』(’89)で味わった感動をふと思い出したが、これがアニメだということを忘れさせるリアルさは見事!この“大きさ”の演出によって味わう世界の逆転と凸凹感こそは、3Dだからこそ体験できるもの。