“石橋貴明の娘”からの脱却が試される? 穂のか、単身海外で挑んだ初主演作が公開
(Photo:cinemacafe.net)
日本でも売上1,500万部を超える不朽の名作として知られる「赤毛のアン」シリーズ。その生誕地、カナダのプリンス・エドワード島を穂のかさん演じる少女・杏里は、亡き祖母の恋人に会うために訪れ、現地の人々と心を通わせていく。監督を務めるのは、モントリオール在住で本作が長編映画監督デビューとなる宮平貴子。ヒロインのオーディションは1か月以上の長期海外ロケがネックとなり最後まで難航したが、撮影の2週間前になり、プリンス・エドワード島と東京を繋ぐインターネットを通じて行われたオーディションで穂のかさんと出会い、今回の大抜擢に至った。
初主演にして、プリンス・エドワード島にて昨年8月から約1か月にわたって行われた撮影に単身参加した穂のかさんだったが、杏里の抱える不安を自身と重ね合わせ、数多くの英語の台詞もこなし、キャスト・スタッフを感心させたという。
宮平監督はそんな彼女のことを「仕事に対する姿勢がまず、杏里役候補の中でピカイチだった。また海外での長期ロケでは特に、忍耐力や人間性も重要な要素。20歳前だけど“女優一筋でいきたい”という信念があったのが最後の決め手になった」と大絶賛。また、本作のエグゼクティブプロデューサーを務めるクロード・ガニオン監督(『窯焚 ―KAMATAKI―』)も、彼女の“映画界の注目を集めるに足るカリスマ性”に太鼓判を押している。
穂のかさん本人も「演技の経験もままならないまま、主人公と同じように不安だらけの中、一人プリンス・エドワード島へ旅立ったのですが、監督をはじめスタッフやキャストの方々、地元のみなさまにも大変良くしていただき、毎日が楽しすぎてそれが悩みになってしまうほど幸せな撮影でした。老若男女問わず、沢山の愛を感じていただける優しい作品になっていると思うので、いろんな世代の方に観ていただきたいです」とたくましさを感じさせるコメント。2世タレントという肩書きを脱却して、女優としてどこまで飛躍できのか、注目が集まる。
『アンを探して』は今秋、シネカノン有楽町1丁目ほか全国にて公開。
■関連作品:
アンを探して 2009年秋、シネカノン有楽町1丁目ほか全国にて公開
© 2009 Zuno Filmsグランジュテ