2019年9月25日 11:45
【ドラマニア】異なる魅力が大混戦 夏クール「勝手にベスト3」
本格的医療ものから逃亡劇、レストラン再生からセミの恋まで幅広いジャンルの作品が顔を揃えた2019年夏ドラマ。異なる魅力が大混戦でしたね!そこで今日は、毎期全ての作品をチェックしているドラマニアな筆者が選ぶ、夏クール総括「勝手にベスト3」をご紹介していきます。
第1位:痛いほどにリアルな愛の物語
幸せという言葉の本当の意味を説く「凪のお暇」
仕事も恋も…上手くいかない全てを捨ててリセット。幸せになりたい一心で新たな人生を踏み出そうとする主人公・凪(黒木華)の背中が妙にリアルで痛快なドラマ「凪のお暇」。
昨今ひしめく恋愛ドラマの中でも、主人公のダークな側面にスポットを当てるという斬新さが非常に面白かったですね。「空気を読む」という現代社会の無言圧力に対して、「空気は吸うためにあるんだ」と反旗を翻す凪――彼女の変化が、徐々に周りの人たちをも巻き込んでいきます。
中でも第1話に史上最低の彼氏として登場した慎二(高橋一生)が、回を追う毎にその心根の弱さを露呈していき…。本当は誰よりも不器用で傷つきやすいからこそ、「空気を読む」テクニックでリスク回避している純粋な青年であることが明らかになります。