2019年はインド映画が豊作!ラップバトルにSF、ブラックコメディまで多種多様
日本映画界に衝撃をもたらした『バーフバリ』シリーズ上陸から約2年。“歌って踊るインド映画”として一大ブームを巻き起こした『ムトゥ 踊るマハラジャ』(’95)以降、「マサラ上映」と呼ばれる観客が一体となりライヴ感、祭感がみなぎる体感型イベントはさらに進化、圧倒的な熱量で映画ファンを魅了している。
そして今年は、もはや突発的なヒットや現象としてではなく、従来のイメージを一新するかのような多種多様なジャンル、かつ骨太なメッセージが込められた作品の日本公開が相次いでいる。すでに公開中のタイトルだけでも、『シークレット・スーパースター』『あなたの名前を呼べたなら』『ヒンディー・ミディアム』とインド映画が大渋滞の中、この秋冬に登場する話題作をピックアップした。
魂の叫びをラップにのせ、スラムから抜け出せ『ガリーボーイ』10/18(金)公開
インドで活躍するアーティストNaezyの驚きの実話を基に描かれ、海外で封切りになるやいなや全世界で大ヒット。インド・ムンバイのスラム街で生まれ育った主人公のガリーボーイ(路地裏の少年)・ムラドを演じるのは、“プリンス・オブ・ボリウッド”の呼び声高いランヴィール・シン!
北インド界の実力派女性監督ゾーヤー・アクタルがメガホンをとり、プロデューサーにはUSヒップホップ史に燦然と輝く名曲の数々で知られるラッパー・NAS(ナズ)