くらし情報『息子を亡くした夫婦の激動の30年を映し出す…『在りし日の歌』予告編&本ビジュアル』

2019年12月24日 14:00

息子を亡くした夫婦の激動の30年を映し出す…『在りし日の歌』予告編&本ビジュアル

Photo by cinemacafe.net

第69回ベルリン国際映画祭にて、夫婦役を演じた2人が最優秀男優賞&女優賞W受賞となったワン・シャオシュアイ監督最新作『在りし日の歌』。この度、激動の30年を背景した予告編と本ビジュアルが解禁された。

今回解禁されたポスタービジュアルは、食卓を囲む幸せそうな家族の姿が印象的な一方、「幸せに満ちた日常は、最愛のひとり息子の死によって失われた――」というサブコピーが現実を示す。その下に配された、中年、そして老夫婦となった2人の姿が収められた場面写真の数々からは、何があっても共に手をたずさえて生きてきた夫婦の絆の一端が垣間見える。

そして予告編は、変わらない友情を歌った中国語歌詞の「蛍の光」の楽曲から始まり、チェロの深々とした同曲で締めくくられるノスタルジックで、エモーショナルなものが完成。“一人っ子政策”が進む1980年代を舞台に、同じ年の同じ日に生まれた子どもとふたつの家族の仲睦まじい様子が映しだされるが、河原で遊んでいたヤオジュン(ワン・ジンチュン)とリーユン(ヨン・メイ)夫婦のひとり息子シンシンがある事故で亡くなってしまうことが分かる。乗り越えられない悲しみを抱えた夫婦は、住み慣れた故郷を捨て、親しい友と別れ、見知らぬ町へと移り住む。

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