O型ボケ役の料理人? 堺雅人「おにぎりに関して、自分の隠れた才能を発見しました」
(Photo:cinemacafe.net)
「涼しげな」という表現がぴったりの笑顔をたたえてインタビュールームに現れた堺雅人。だが、網走での撮影は「涼しげ」どころではなかったらしく「マイナス15℃で風が吹いていて、笑ってるつもりじゃないのに、寒さで顔が引きつって笑顔に似た“何か”になってました」とのこと。『南極料理人』というタイトルの通り、極寒の南極基地で働く男たちのために食事を作る料理人・西村を演じた。「西村に対して、誰ひとりとして『いただきます』も『ありがとう』も言わないんですよね」と自らが演じた役柄の悲哀(?)を語りつつも、撮影をふり返るその表情は楽しげだ。
「サザエさん」と言ったら言い過ぎかもしれないが、家族の元を離れて極寒の地で暮らす8人の男たちのやり取りは、ごく普通の家庭以上に家庭的であるようにも感じられる。
「まず、台本を読んで面白いと思ったのは、南極という劇的な場所を舞台にしているのに、やっていることは全く劇的じゃない、というギャップですね。すごく贅沢な素材を使ってシンプルな料理を作るような面白さがあるなと感じました。西村に関して、監督からは『お母さんのような存在』という明確な指示はありました。