宮迫博之「宇宙行ったら? 地球見て『俺ん家、あのへんや』って指差すでしょうね」
(Photo:cinemacafe.net)
「楽しいですね」――。
ナレーションの仕事の難しさについて尋ねると、あっけらかんとした口調でこんな答えが返ってきた。
「自分はやはり本職は芸人なんで、芸人やらせてもらいながらこんな素晴らしい仕事させてもらえるのは、ホント嬉しいです。まぁ岡村(隆史=ナインティナイン)あたりが見たら、『またかっこつけてやってはるわ』みたいなこと言いよると思いますが(笑)。プレッシャーはないですよ、とにかく嬉しいですね。とはいえ、まだ若干、この仕事がドッキリじゃないかって思ってますけど…」。
アポロ11号による月面着陸が1969年。宮迫さんが生まれたのはその翌年のこと。宮迫さんが子供の頃は、いま以上に宇宙というものがずっと遠い存在だったはず。
その頃、宇宙への憧れは?
「やっぱり宇宙というのがまだアニメや漫画の世界でしたよね。でも、憧れはありましたね、宇宙に対して。まあ、小学校の卒業文集に書いた夢は“世界征服”か“タクシーの運転手”でしたけど(笑)」。
おどけた調子で語るが、映画で描かれる壮絶な歴史に話が及ぶと、真剣な表情に。
「これまでも、ロケットのニュースとかはありましたけど、結構聞き流してました。でもこの仕事をして、ひとつのロケットの打ち上げの失敗にも、莫大なお金と人数、それから人々の想いが集約されていたんだってことが分かりました。いろんな努力を集約して作り上げられてきたものが、一瞬であっけなくダメになったりね。でも、そういう積み重ねがあって、その一歩があったからこそ前に進んでいけたんです。
そう思うと、感動しますね」。
では、ご自分が宇宙に行ったら?
「浮きたいですね、無重力で!あとは地球が見たいですね、死ぬまでに一度。外から観る地球がどういうものなのか…。まあ、アホなんで『俺ん家、あのへんやで』とか指差すでしょうね(笑)」。■関連作品:
宇宙(そら)へ。 2009年8月21日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて公開
© Dangerous Films (Rocketman) Ltd 2009A Dangerous Films production in association with BBC Worldwide for Sony Pictures
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