池井戸ドラマの元祖にして王道「半沢直樹」VS 正義と必要悪に葛藤する主人公を描く異色作「鉄の骨」
「下町ロケット」「ノーサイド・ゲーム」などもはや“池井戸ドラマ”というひとつのジャンルをドラマ界に築いたともいえる人気作家・池井戸潤の小説を原作にしたドラマ。「池井戸潤原作の作品ならば必ず見る」という方も多いのでは?
この春からは、同時に2作の新たな池井戸ドラマが放送!1本は残念ながら新型コロナウイルスの影響で放送開始が延期となってしまいましたが、池井戸ドラマというジャンルの確立のきっかけ、いや、TBSの日曜劇場に新たな路線を作ったといっても過言ではない大ヒットドラマの7年ぶりの続編となる「半沢直樹」。
そして、もう1本が「空飛ぶタイヤ」(2009年)、「下町ロケット」(2011年)など、実はTBSの「半沢直樹」(2013年)以前から池井戸作品を連続ドラマ化し、高い評価を集めてきたWOWOWによる「鉄の骨」(4月18日より放送)です。
ここではこの2作品の特徴や違いに触れつつ、それぞれの作品の魅力について紹介していきます。
巨悪に立ち向かい“倍返し”に期待「半沢直樹」
多くの人々の心を掴んで離さない池井戸ドラマの共通点として挙げられるのが「勧善懲悪」、「下剋上」といったキーワード。