くらし情報『フランソワ・オゾン監督最新作、性的虐待事件の告発描く『グレース・オブ・ゴッド』公開』

フランソワ・オゾン監督最新作、性的虐待事件の告発描く『グレース・オブ・ゴッド』公開

Photo by cinemacafe.net

第69回ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞した、フランソワ・オゾン監督最新作『By the Grace of God』(原題)の邦題を『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』として公開されることが決定した。

■ストーリー

妻と子どもたちと共にリヨンに住むアレクサンドルは、幼少期に自分を性的虐待したプレナ神父が、いまだ子どもたちに聖書を教えていることを知り、家族を守るため過去の出来事の告発を決意する。最初は関わりを拒んでいたフランソワ、長年1人で傷を抱えてきたエマニュエルら、同じく被害にあった男たちの輪が徐々に広がっていく。

しかし、教会側はプレナの罪を認めつつも、責任は巧みにかわそうとする。アレクサンドルたちは信仰と告発の狭間で葛藤しながら、沈黙を破った代償――社会や家族との軋轢とも戦わなければならなかった。
果たして、彼らが人生をかけた告発のゆくえは――?

■衝撃の実話を描くフランソワ・オゾン監督最新作

フランスではいま現在も裁判が進行中の「プレナ神父事件」。1人の勇気ある告発者から端を発した児童への性的虐待事件は、結果的に80人以上もの被害者が名乗りをあげ、プレナ神父が教区を変えながら長年にわたって信者家庭の少年たちに性的暴行を働いていたという驚くべき事実が白日の下にさらされた。

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