『悪の偶像』『悪人伝』から『はちどり』まで!6月7月も断然アツい韓国映画
韓国映画のオハコといえる屈指の名優共演のサスペンス・ノワールから、無敵のマ・ドンソク主演のバイオレンス映画、そして気鋭の女性監督が放つ思春期映画まで。この夏、コロナ禍の映画界でも断然アツい話題の韓国映画をピックアップ!
M・スコセッシ絶賛!予測不能の超一級サスペンス・ノワール『悪の偶像』
“ひき逃げ事件”をきっかけに交錯していく“加害者の父”と“被害者の父”の運命をスリリング、人間の業と結びついた濃密なエモーションを持って描いた本作。
『シュリ』『世宗大王 星を追う者たち』のハン・ソッキュ、『オアシス』『君の誕生日』のソル・ギョングの入魂演技をじっくりと捉えながら、防犯カメラやドライブレコーダーの映像によって事件を再構成し、生々しいバイオレンスと繊細なサスペンス描写を随所に織り交ぜたイ・スジン監督の演出力は、まぎれもなく一級品。巨匠マーティン・スコセッシ監督から絶賛された気鋭監督のオリジナル脚本による長編第2作目。
まったく異なる世界に住むエリート政治家としがない労働者を主人公にした本作は、ひき逃げ事件をきっかけに、危ういモラルの一線を踏み越えていく男たちの心の痛みを容赦なくえぐり出すダークなヒューマン・ドラマでもある。