くらし情報『フランソワ・オゾン、仏版『スポットライト』に込めた意義明かす『グレース・オブ・ゴッド』』

2020年7月17日 14:00

フランソワ・オゾン、仏版『スポットライト』に込めた意義明かす『グレース・オブ・ゴッド』

Photo by cinemacafe.net

ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞したフランソワ・オゾン監督最新作『グレース・オブ・ゴッド告発の時』が7月17日(金)より全国公開。この度、フランソワ・オゾン監督の貴重なインタビュー映像が解禁となった。

「実在の関係者にあって映画化の意思を伝えると、最初に出た言葉は『フランス版“スポットライト”』だ」とオゾン監督は語る。

「きっかけは偶然だった。男性のもろさを描く作品を描きたい」と思っていた監督は、「題材を探す中でロビー団体のサイトを見つけた。多くの証言の中にアレクサンドル(本作の主人公)のものもあった。カトリック教徒の彼は幼少期に自分に性的虐待し、未だ活動を続ける神父を告発したという。連絡をとって彼に会うと大量の資料を見せてくれた。
すぐに事件に引き込まれたよ」と当時をふり返る。

現実の出来事に最大限に忠実であろうとしたオゾン監督は、「リアリティを重視して、語り手が変わっていく構成になっている。まずアレクサンドルが沈黙を破り、教会に訴える。フランソワが引き継ぎ、記者会見を開きメディアに訴える。そして3人目が法的手段に訴える。3人の話が次から次へと切り替わることで、連鎖反応が起こり、ドミノ効果が生まれる」

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