ヴァネッサ・カービー、“英国王女”からの進化とカリスマ的魅力に迫る『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』
秘密主義の独裁国家に潜入し、真実を追い求めた実在の英国人記者の姿を描いた映画『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』が、8月14日(金)より日本公開。今作でキーパーソンを演じている、『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』『ミッション:インポッシブル』シリーズなど、いま大注目の女優ヴァネッサ・カービーの魅力に迫った。
ヴァネッサ・カービーは1988年4月18日生まれ、イギリス・ロンドンの出身。舞台で女優活動を開始し、英国女王エリザベス2世の半生を描くNetflixオリジナルシリーズ「ザ・クラウン」の奔放なマーガレット王女役で一躍人気に。
最近では『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(18)に出演した際にはトム・クルーズを翻弄した謎の美女としても話題を呼び、『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(19)の圧巻のアクションシーンで、まさに世界的女優に一気に上り詰め、活躍の幅を広げている。さらに、現在は撮影延期となっている『ミッション:インポッシブル』シリーズの第7弾&8弾への出演も発表され、乗りに乗っている女優のひとり。
重要な秘密を持つ!?物語のキーパーソン、エイダの役どころとは?
今作でのヴァネッサの役どころは、ニューヨーク・タイムズのモスクワ支局長であり、ピューリッツァー賞も受賞したウォルター・デュランティ(ピーター・サースガード)のもとで働く優秀な女性記者エイダ。そんなエイダのもとに、友人が殺害された原因を探るべく主人公のジョーンズ(ジェームズ・ノートン)が訪れる。
しかし、日頃から当局に監視されているエイダはなかなか口を開こうとしない。そんなエイダを見てジョーンズは熱心にジャーナリズムの想いを語る。ひたむきに真実を追い求めようとするジョーンズに、心を動かされたエイダは、「ウクライナ」というキーワードをジョーンズに告げるのだった――。
ハリウッド作品では迫力のあるアクションシーンをこなし、心身共にタフな女性を演じていたヴァネッサだが、今作では様々な圧力を受けながら悩みもがくエイダを繊細に表現。また、ほんの一瞬だけ、ひとりの女性としてジョーンズを引き止めたい衝動に駆られた顔を垣間見せる場面も。同じジャーナリストであるという誇りを持ち、彼を慈しみを持って想う芯の強い女性を見事に演じ切る。これまでのタフさとはまた違う、ヴァネッサの演技に注目だ。
「スクリーンの注目をさらってしまう」監督が語る彼女の魅力とは?
そんなヴァネッサとの撮影について、アグニェシュカ・ホランド監督は「お祭り騒ぎですね(笑)」と話す。「ヴァネッサは凄くエネルギッシュな人なんです。カリスマ性にあふれ、スクリーンの注目をすべてさらってしまう。だからこそ主役を食ってしまうのではないかと少し心配しましたが、そんなことはありませんでした。ジェームズとは対照的でありながら、絶妙に調和していました」と、彼女の実力は折り紙付き。ワールドクラスの女優に成長した彼女が、冷たい大地を舞台にした物語に鮮烈な印象を放つ。
『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』は8月14日(金)より新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。
(text:cinemacafe.net)
■関連作品:
赤い闇 スターリンの冷たい大地で 2020年8月14日 新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開
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