【インタビュー】竜星涼&犬飼貴丈が語る仕事論“やりたいかやりたくないか”を「逃してしまうのはもったいない」
記憶を失くした脱衣状態の男が、キャンパスのど真ん中で目覚める――。これから始まるのは謎深きサスペンス?それとも奇天烈なSF?と思いきや、やがて浮かび上がってきたのは、妙に弾けた熱量たっぷりの青春ストーリー。作品の世界に足を踏み入れたときから、映画『ぐらんぶる』は観る者を翻弄してくる。
それは観客だけでなく、物語の中心にいる主人公たちも同様。キャンパスのほぼ裸な男、もとい大学生活に期待を膨らませていた新入生・北原伊織を演じた竜星涼も、「最初はこんな作品だと思っていなくて」と苦笑いを浮かべる。
監督の指示なしでも
「テンション高く、ああなりました」
「ダイビングのバディ映画と聞いて、『ぜひ参加したいです!』というところから始まりました。そのときの僕は、原作をまだ知らなかったんです。脚本を読んだときも、想像していたのとは違ったけど、楽しそうだなと思いました(笑)」。
竜星さんの言葉通り、『ぐらんぶる』は大人気コミックの実写化であり、ダイビング映画でもある。伊織がほぼ裸だったのも、入部した(させられた!?)ダイビングサークルが関係しているようで…。そんな彼と同様の運命をたどり、同じサークルの仲間となる「バディ」