くらし情報『韓国の鬼才ד母”×四天王が見事に融和 最後まで目が離せない『母なる証明』』

2009年10月14日 20:57

韓国の鬼才ד母”×四天王が見事に融和 最後まで目が離せない『母なる証明』

(Photo:cinemacafe.net)

(Photo:cinemacafe.net)

長編デビュー作『ほえる犬は噛まない』をはじめ、『殺人の追憶』、『グエムル−漢江の怪物−』など、新作を発表するたびに話題を集めてきた韓国の若き巨匠ポン・ジュノ。「完璧な構成」と評される彼の映画の魅力は本国にとどまることなく、その才能は日本でも高い評価を得ている。そんなポン・ジュノ監督の新作『母なる証明』は、愛する息子のためならたとえ火の中水の中──母の愛が描かれるヒューマン・ドラマだ。

“母”は女手ひとつで育てた一人息子・トジュンのことが心配で仕方ない。純粋無垢に育った彼の身を案じ、食事のときも、彼が遊んでいるときも、頭の中は常にトジュンで埋め尽くされている。それってあまりにも過保護なのでは…と、正直親バカを感じる瞬間もあるが、それは冒頭のみ。トジュンがある事件に巻き込まれ、容疑者として逮捕され、我が子の無実を証明するために“母”自ら犯人探しを始める姿に、たまらなく胸が締めつけられる。

また、ポン・ジュノ監督の新作としてだけでなく、ウォンビンの兵役後初となる復帰作としても話題に。
純粋無垢な青年を演じ役者としてのターニング・ポイントとなったウォンビンの演技力も確かに見どころ。

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