【ネタバレあり】互いに”寄り添いながら”トラウマと向き合い乗り越えていく…「サイコだけど大丈夫」は究極の大人の童話
兵役を終え、「愛の不時着」「ホテルデルーナ」で印象的なカメオ出演をして俳優復帰したキム・スヒョン。ヒットドラマ「ドリームハイ」「太陽を抱く月」「星から来たあなた」から映画『リアル』まで、アジアで絶大な人気を誇り、優れた演技者にしてミステリアスな眼差しの持ち主、モムチャン(筋肉美)俳優として知られた彼が本格復帰作として選んだドラマ「サイコだけど大丈夫」が8月9日(日)、最終回を迎えた。
彼が演じたのは、自閉症スペクトラム症の兄サンテを支えるために自分を抑えながら生き、反社会的傾向のある“サイコ”な童話作家コ・ムニョンとの“運命”の恋に苦悩する主人公ムン・ガンテ。ティム・バートンを彷彿とさせる、一度観たら忘れられない不気味さを感じさせる童話のアートワークも相まって、とても“ハッピーエンド”を迎える気がしなかった今作は、思いもかけない温かな涙に包まれて幕を閉じた。
キム・スヒョン演じるガンテ、その兄サンテ、そしてムニョン、それぞれが迎えた“魂の救済”は、日本でも一ジャンルとなっている“大人が泣ける絵本”のような癒やし効果で、新たな韓流ドラマの傑作となる予感がする。
運命か、悪縁か…韓流の定石をくつがえす三角関係
「愛の不時着」