【レビュー】ハイテク機器を操る妖精たちの世界と天才少年の出会い『アルテミスと妖精の身代金』
“アイルランド版ハリー・ポッター”、もしくは“悪のハリー・ポッター”と呼ばれるベストセラー児童小説(もちろん大人も夢中になれる!)「アルテミス・ファウル」シリーズを、実写版『シンデレラ』を手掛け、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』にも出演していたケネス・ブラナー監督をはじめとする豪華スタッフ&キャストで映画化。『アルテミスと妖精の身代金』は、父親と引き離された12歳の少年の成長物語をファンタジー・アクションとして描き出す。
舞台となるのは、それこそ「ハリー・ポッター」や「指輪物語」など現存のファンタジーに大きな影響を与えてきた神話や伝承の宝庫・アイルランド。今作では、妖精たち、エルフやドワーフ、ゴブリン、ケンタウルスなどは人間の横行によって地底に追いやられ、地上よりもはるかに進んだ科学力に魔法を融合させたテクノロジーによって独自の世界を構築している点が大きな特徴となっている。
その地底世界は『スター・ウォーズ』に登場する、どこかの惑星の宇宙ステーションのように独創的で多様。さらに彼らのハイテクノロジーは、ケネス監督出演の『TENET テネット』さながらに時間さえも操ることができる。
そんな世界の住人たちも実にユニーク。