くらし情報『グザヴィエ・ドラン、感性に語りかける作品で世界中を魅了』

2020年9月9日 17:00

グザヴィエ・ドラン、感性に語りかける作品で世界中を魅了

Photo by cinemacafe.net

麗しく、繊細で、才気あふれる映画監督。現在31歳のグザヴィエ・ドラン監督は早熟の天才であり、映画界の希望の星だ。最新監督作『マティアス&マキシム』の劇場公開(9月25日)を記念し、「ドランの名は知っているけれど、観たことはないかも」という方に改めて、彼の魅力をご紹介したい。

「愛」を描き、秀逸な映像表現で魅せる

幼少期から子役として活動を始めたドランは、若干19歳にして映画監督デビュー。初監督作『マイ・マザー』(09)では主演と脚本も務め、いきなりカンヌ国際映画祭の監督週間での上映を勝ち得た(これは新人監督にとって、極めて栄誉なことだ)。その後、現在に至るまで8本の長編映画を監督し、カンヌ国際映画祭の審査員賞も受賞している。日本では、『そして父になる』(13)が選ばれた賞だ。

ドラン作品の特徴はいくつか挙げられるが、全てに共通するのは「愛」を描いていること。
特に、母が子に向ける、清濁併せ持った強固な愛――そして、子が母に向ける複雑な愛憎が、異性・同棲を問わない恋愛感情と絡まり、ドラマティックに彩られていく。「言いすぎて、傷つける」家族の愛と、「言えなくて、遠ざかる」恋人や友人の恋の対比が、美しくももの悲しいムードをかき立てるのだ。

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