『スペシャルズ』監督陣が“最強の主演”を選んだ理由「二人のエネルギーが必要だった」
社会からはじかれた子どもたちのケア施設を経営する実在の人物を『最強のふたり』監督陣が描くフランス映画『スペシャルズ! ~政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話~』から、貴重なオフショットとともに監督や主演ヴァンサン・カッセル、レダ・カデブのコメントが到着した。
フランス映画界を牽引し続ける名優ヴァンサン・カッセルが本作で演じるのは、自閉症スペクトラムのケア施設を切り盛りするブリュノ。ほかの施設で断られた子どもたちも受け入れ、採算度外視、政府からは無認可施設として目を付けられながらも何とか施設を継続しようと奔走する実在の人物がモデルになっている。
そして彼をサポートしながら、ドロップアウトした若者たちの社会復帰を助ける団体の代表マリクをいぶし銀の名優レダ・カテブが演じている。悪役やアクの強い役の印象が強い二人だが、本作では“普通の男たち”を絶妙なバランスで演じているところも見どころだ。
本作は監督たちが25年以上付き合いのある施設を舞台に、長年温めてきた肝いりの企画。本来脚本を書いてから役者にオファーするのが常だが、実は今回カッセルとカテブには脚本執筆前に出演をオファーしたという。