山田孝之が発起人!柴咲コウ&水川あさみ&志尊淳らが監督に初挑戦するプロジェクト始動
山田孝之らが発起人となり、役者を目指す全ての人に「学び」と「チャンス」を提供するため、2017年にスタートしたサービス「MIRRORLIAR」。この度、新たな企画として若手とベテラン、メジャーとインディーズが融合し映画を作り上げるプロジェクト「MIRRORLIAR FILMS」(ミラーライアーフィルムズ)を始動。プロジェクト発表記者会見が行われ、監督として起用された俳優・映画監督12名からコメントが到着した。
新たな企画「MIRRORLIAR FILMS」では年齢・職業問わず多くの方たちに映画製作のきっかけや魅力を届けるべく、一流監督から一般クリエイターまで、36人の映画監督による短編オムニバス映画(1作品5分以上15分以内)を4シーズンに分けて製作、1stシーズンを2021年夏に全国劇場公開。シーズン2、3、4と3か月ごとに公開していき、4シーズン公開後には映画祭を開催する。
現在、オムニバス上映作品に含まれるショートフィルムの一般公募を、作品内容やジャンル、プロ・アマチュア、他映画祭での受賞歴を問わず、幅広く実施している。
9月16日(水)に行われた会見には、本プロジェクトの幹事の1人である伊藤主税(and pictures)に、運営メンバーの1人である山田さん、同じく運営メンバーの1人である阿部進之介、幹事の1人である関根佑介(Fogg)、運営メンバーの1人である松田一輝(KOUEN)、配給を担当する小金澤剛康(イオンエンターテイメント)が登壇。映画全36本の作品の中には、著名な俳優・映画監督24名によるオリジナル作品も含まれることが発表され、そしてその中から今回12名の発表が行われた。
監督をつとめる俳優陣には、本プロジェクトの発起人の1人でもあり、『デイアンドナイト』では主演を務めたほか、企画にも携わるなど俳優だけに留まらない活躍をみせる阿部進之介、新作ドラマ「DIVER-組対潜入班-」や前作が大ヒットを記録した2021年公開予定の『ザ・ファブル 第二章』など話題作への出演が絶えない安藤政信、22歳でカンヌデビューを果たすなど国内外で注目を集め、長編デビュー作『真っ赤な星』や『21世紀の女の子(君のシーツ)』などを手掛ける新進気鋭監督・井樫彩、『ラスト・ナイツ』(15)でハリウッド進出を果たしたほか、天童荒太の小説「悼む人」のハリウッドでの実写版映画の撮影を控えている映画監督・紀里谷和明。さらに、岡田将生とダブル主演を務める2021年1月22日公開予定の『さんかく窓の外側は夜』も控え、若手実力派俳優として活躍が目覚ましい志尊淳、俳優としては10月10日放送スタートの主演ドラマ「35歳の少女」(NTV)が控えるほか、昨今は「レトロワグラース」代表としての顔も持ち、YouTubeなど活動の領域を広げている柴咲コウ。
菅田将暉主演ショートフィルム『Summer break』の監督を務め、イラスト、MV制作などジャンルにとらわれず様々なものづくりに携わる映像クリエイター・野崎浩貴、長編デビュー作『リベリアの白い血』が国内外で高く評価され、長編2作目となる『アイヌモシリ』が10月17日に公開を控える新鋭監督・福永壮志、『新聞記者』(19)で第43回アカデミー賞最優秀作品賞を含む6部門を受賞したほか、その新たな物語として米倉涼子を主演に迎え、Netflixオリジナルシリーズ版でも引き続き監督を務める映画監督・藤井道人。
2020年だけでも『グッドバイ嘘からはじまる人生喜劇』『喜劇 愛妻物語』、『滑走路』(主演)、『ミッドナイトスワン』など多数の話題作に出演する俳優の水川あさみ、『リンダ リンダ リンダ』『コタキ兄弟と四苦八苦』などで広く知られ、報知映画祭最優秀監督賞をはじめ数々の受賞歴を誇る映画監督・山下敦弘、阿部氏と同じく本プロジェクトの発起人の1人でもあり、近年ではプロデューサーや監督など活動の幅を広げ、俳優としても主演映画の『はるヲうるひと』が公開待機中の山田さん自身と、計12名の豪華な監督陣の参加が伝えられた。
今回発表となった参加者のうち、阿部さん、安藤さん、志尊さん、柴咲さん、水川さんは監督初挑戦となる。
記者会見で山田さんは、「日常で気軽にSNSで動画を撮って公開するというサイクルは現代に根付いているので、そこにストーリーを作って撮ってみる。映画作りを気軽に身近に感じてほしい。主婦の方が『500万円撮りましょうよ、奥さん!』みたいなこともあると思う。
動画を撮ってみんなが楽しんでくれたら」とさらなるエントリーに期待。
山田さんにとっては2021年公開の映画『ゾッキ』に続く監督業だが、「僕は運営側なので賞金はもらえないけれど、何でもやってやろうという感じです。まだ何を撮るかは決めていませんが、上映時間や予算などの制限があるからこそ、アイデアで乗り越えて面白い刺激的な作品を作りたい」と意気込み。監督業初挑戦の俳優陣には「カメラの前と後ろでは違うものがあるので、それを感じてもらいたい。俳優をやっていく中でも監督の立場や苦労を知るのは大切な事。そこに気づいてもらって、映画愛がより強くなることを期待しています」と実感を込めながら呼びかけた。
キャスティングについて聞かれると「僕とこの人かなぁ?というイメージはあったものの、短編を撮るほかの監督から『孝之、出てよ』と言われている。その全部に応えて山田孝之だらけの映画祭になったら悲惨なので、逆に自分の作品には出ないで別の監督をキャスティングしてやろうかなと。
普段芝居をしない監督に芝居をさせるのも面白そう」と構想は広がるばかりだ。
一方、監督初挑戦の阿部さんは「まだ撮影は始まっていませんが、僕自身ワクワクします。この世に存在していない映画をゼロから作る喜びがある」と声を弾ませながら「どんな内容か?それは...秘密です!」とニヤリ。エントリーする人々に向けて「新たな才能の出現も楽しみ。これから映像表現をしようとする方々は僕らの仲間です。映画というものを一緒に盛り上げることができたら」とエールを送った。