『おもかげ』『PLAY』が連続日本公開、フランスの新鋭ジュール・ポリエに注目
2019年のヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門に選出され、マルタ・ニエトが女優賞を受賞したほか、スペインで4つの主演女優賞を獲得するなど高い評価を得た『おもかげ』。
そんな本作の注目ポイントのひとつが、マルタ・ニエト演じる主人公エレナの相手役となる少年ジャンを演じる新鋭ジュール・ポリエ。この秋出演作の日本公開が相次ぎ、今後の飛躍が期待される彼の魅力を本人のコメントも交えながら大解剖する。
ジュール・ポリエが本作で演じるのは、物語の舞台となるフランス南西部の海辺のリゾート地ヴュー=ブコー=レ=バンに、家族と夏の間だけパリから移り住んでいた少年ジャン。彼は、幼い息子が失踪したことで10年間絶望の中にいたエレナの息子の面影を宿していた。
エレナが思わずジャンの後をつけてしまったことをきっかけにふたりの交流が始まり、エレナを慕うジャンも彼女のもとをたびたび訪れるようになる。しかし、ジャンの両親や彼を想う少女は、そんなふたりをどう受け止めればいいのか戸惑いを隠せない。
長い間息子を失った暗闇から抜け出せず、ほとんど仕事場と家を行き来するだけのエレナに対して、ジャンは仲間たちと様々なスポーツに興じ、青春を謳歌する明るく行動的な少年。