母と幼い息子の必死の会話…『おもかげ』ワンシーンワンカットの冒頭映像公開
2019年アカデミー賞にノミネートされたワンカットの短編作品の“その先”を描き、第76回ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門・女優賞を受賞した『おもかげ』。この度、本作の基となった約18分の短編作品『Madre』(原題)が公式サイトで期間限定で無料公開決定。『おもかげ』の冒頭シーンにもあたる、短編の冒頭約5分の映像が先行解禁された。
スペインのマドリードに住むエレナには、離婚した元夫との間に6歳の息子イバンがおり、元夫とイバンはフランスに旅行中。エレナが久々にひとりの時間を謳歌していた頃、元夫の携帯電話を使いイバンから電話がかかってくる。旅先からの何気ない電話と思ったエレナはたわいもない話を始めるが、父親が戻ってこず、イバンがたったひとりビーチに取り残されてしまっていることを知る。電話口の彼のつたない言葉を通じて、エレナは少しずつ息子が置かれた深刻な状況を知ることになるが…。
本作は、スペインの新鋭ロドリゴ・ソロゴイェン監督が2017年に製作した短編映画『Madre』が出発点。
第91回アカデミー賞短編実写映画賞にノミネートされたほか世界各国の映画祭で50以上もの賞を受賞し、世界の映画人を驚かせた。