【レビュー】『エノーラ・ホームズの事件簿』は“新世代”ミリー・ボビー・ブラウンからのエンパワーメント
「ストレンジャー・シングス未知の世界」のイレブン役で世界的にブレイクしたミリー・ボビー・ブラウンが、あの名探偵シャーロック・ホームズの妹を演じるNetflix映画『エノーラ・ホームズの事件簿』が最高に面白い。
ミリーは『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』以来2作目の映画で主演、実姉ペイジ・ブラウンと共にプロデューサーとしてもデビューし、人気小説シリーズを映画化。「ストレンジャー・シングス」では数々の苦難に直面し、顔を歪めながら仲間のためにパワーを使う姿のイメージが強いが、そのイレブンと同一人物とは思えないほど、今作では「赤毛のアン」のように溌剌として機知に富み、勇敢さも持ち合わせた16歳のエノーラ・ホームズを演じている。
物語の舞台となるのは1884年のイギリス。行方不明になった大好きな母を探すため冒険に繰り出すエノーラは、やがて国家の未来を左右する陰謀にも巻き込まれていく。とはいえ、今作は彼女が若き名探偵として元気いっぱいに活躍するだけじゃない。それこそ未来(の女性たち)に向けたメッセージが息づく、エンパワーメント・ムービーとしても必見の作品になっている。
この母にしてこの娘あり!ホームズ家のキャスティングに注目
ミリーの卓越した演技力は広く知られるところだが、今作では「Fleabag フリーバッグ」