安田顕「自分の親父に似てる」10年の時の流れを感じさせる役者魂『ホテルローヤル 』
波瑠が、直木賞受賞作家・桜木紫乃が自身を投影した主人公を演じる『ホテルローヤル』。本作で安田顕は実年齢よりも10~20歳上の主人公の父親を演じ、振り幅のある演技を披露している。
劇中で安田さんが演じるのは、ホテルローヤルの経営者で主人公・雅代(波瑠)の父親、大吉。ホテルローヤルで起こる10年近くを描く中で、2009年の56歳の大吉と2019年の66歳の大吉を演じるために特殊メイクを使ったり、体型を変化させたりして役作りを行なった。
どちらも実年齢より10歳、20歳と上の年齢を見事に表現。この2枚の写真を見比べるだけでも、10年という時代の変化を感じさせ、その間に起こるホテルローヤルの様々なドラマを想起させる。「20歳上が演じられるならば、20歳若い大吉も演じてみたかったです」と話す安田さんの演技の振り幅に注目だ。
原作者・桜木さんは「本当に北海道の親父でした。
こういう人、親戚にいますよね。やっぱり北海道の親父ってあんなふうに怒鳴るんですよ」と、“北海道の親父”そのものであると太鼓判を押し、また安田さん自身も「自分の親父に似ています」とコメントを寄せている。
コメディからシリアスな役まで、様々なキャラクターを演じ分けてきた安田さんの新たな一面を、本作では時代の流れとともにに垣間見ることができるだろう。