2020年12月8日 19:00
ロックダウン中に撮影した『ズーム/見えない参加者』監督「制限を強みとして使う」
コロナ禍のロックダウン中に撮影された史上初のZoomホラー『ズーム/見えない参加者』。本作のZoomでの撮影方法をロブ・サヴェッジ監督に直撃した。
新型コロナウイルスが猛威を振るい、混沌とした状況下の中、全編Zoomで撮影され、映画界から注目されている本作。監督のロブ・サヴェッジは17才で初監督を務めた『Strings』(12・未)が、英国インディペンデント映画賞レイダンス賞を史上最年少で受賞した逸材だ。
サヴェッジ監督は「制限を強みとして使うことが鍵だと思います。従来映画を制作する際に頼りにしていたものが今回は使えませんでした。なので、物語の矛盾や撮影ミスを隠すため巧妙なカメラワークなどを使いました」とZoomでの撮影方法に関して語る。
また、「本編の様々な部分でスタントマンを起用しており、登場人物が空中に持ち上げられて落ちるシーンなどはカメラがぼやけたところで、別の家でスタントマンが墜落し、実際に登場人物が落ちて見えるかのように撮影と編集をしています」と驚きの撮影方法を明かした。
現場では、プロのセット内にあるような大掛かりな装置もなく、ヘアメイクやカメラ、照明などもなかったためより多くの時間を費やしてしまったという。