『嘆きのピエタ』キム・ギドク監督、新型コロナウイルス合併症で死亡
『嘆きのピエタ』では第69回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞(最高賞)に輝いた、韓国を代表する監督キム・ギドク(59歳)が、現地時間12月11日、滞在中のラトビアで新型コロナウイルスの合併症により死亡した。韓国やアメリカのメディアが伝えている。
キム・ギドク監督は1960年生まれ。1996年に『鰐 ワニ』で監督デビューし、『サマリア』(04)でベルリン銀熊賞(監督賞)、『うつせみ』(04)ではヴェネチア特別監督賞を受賞。オダギリジョーを主演に起用した『悲夢』以降は隠遁生活を送っていたが、その模様を撮影したドキュメンタリー『アリラン』(11)でカンヌある視点部門・作品賞と世界3大映画祭で受賞。
2012年の『嘆きのピエタ』ではヴェネチア国際映画祭で金熊賞(最高賞)に輝いた。今年3月に日本公開された『人間の時間』にはチャン・グンソク、藤井美菜、オダギリジョーらが出演していた。
「#MeToo」運動により複数の女性により性的暴行の告発を受けたことで、海外に活動拠点を移しており、ラトビアで居住地許可を得るために現地入りしていた模様。
病院で治療を受けていたが、11日未明、ラトビア在住のロシア人ドキュメンタリー映画製作者により死亡が確認され、韓国外務省がメディアに公表したという。59歳だった。
(text:Reiko Uehara)
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