「あそこまで成功するとは」『甦る三大テノール』音楽ビジネスの駆け引き見える本編映像
ルチアーノ・パヴァロッティ、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラスのバックステージ秘蔵映像やインタビューなどから30年前の伝説のコンサートを紡ぐドキュメンタリー映画『甦る三大テノール 永遠の歌声』。この度、“三大テノール”にとって、大いなる誤算(?)ともいえる音楽ビジネスの駆け引きを赤裸々に明かした本編映像がシネマカフェに到着した。
映像は三大テノールの1人であるホセ・カレーラスが「大きなコンサートは何度も開いてきた。高視聴率のテレビ放映はあったが8億人は初めてだ」と、“三大テノール初演”後の反響ついてふり返る様子から始まる。ライバル同士でありながら、当時のサッカーワールドカップ・イタリア大会の決勝戦前夜祭としてコンサートを開催することになったのは、3人のサッカー愛、そして1987年に白血病と診断されたカレーラスが闘病の末、復活したことを歓迎するためだった。
しかし、当日のコンサートの模様をイタリア放送協会(RAI)が手掛けて世界8億人が視聴、結果としてその奇跡の歌声は世界中に感動を呼び、“三大テノールコンサート”のレコードは3日間で50万枚、1か月後には300万枚、そしてクラシック界最大の1,600万枚のベストセラーとなり、その後“三大テノール”の大躍進がはじまることになる…。