2021年1月25日 07:45
【インタビュー】有村架純、菅田将暉との共演で芽生えた責任感「自分たちが次の時代を作っていく」
坂元さんが書くセリフは、着眼点だったり、目立たない方を主人公にしていることもあったりして、本当に呼吸をするように自分の中で咀嚼できる。だからこそ、モノローグでもダイアローグでも、あの雰囲気が出るんだと感じましたね」。
清廉な言葉で、坂元さんが紡ぐ言葉の魅力を分析する有村さん。改めて、本作の中のお気に入りのセリフを聞くと、「サンキュー、押しボタン式信号」を挙げてくれた。これは、麦と絹が初めてキスを交わす際に登場するもの。
「押しボタン式信号に感謝する時が来るとは思わなかったですね(笑)。当たり前すぎてスルーしがちな出来事を坂元さんはちゃんと覚えてて、言葉にしてくれる。『押しボタン式信号って、(ラブストーリーの中で)こうやって使うんだ!』とびっくりしました(笑)。
すごくユニークで、チャーミングで…とても気に入っています」。
“お守り”になっている書籍「日日是好日」
笑顔も交えながら、リラックスした雰囲気で、はきはきと質問に答えてくれる有村さん。それでいて一つひとつの言葉が洗練されており、その言語化能力の高さには、改めて驚かされる。ここからは、芸歴11年目に突入した現在の有村さんを形成した「経験」