『この茫漠たる荒野で』スタッフが語るトム・ハンクス名演「作られたものとは違う、リアルな鮮烈さがある」
トム・ハンクス主演のNetflix映画『この茫漠たる荒野で』より、監督のポール・グリーングラスをはじめ、トムを知り尽くす者たちが打ち明ける、彼の名演の秘密が明らかになった。
本作は、メディアがまだ乏しい時代、各地でニュースを読み伝える仕事をしている、トム扮する退役軍人キッドと、偶然出会った少女が徐々に心を通わせながら、安息の地を求めて過酷な旅に挑む姿が描かれる。
キッドは、戦争の経験から罪の意識に苛まれながらも、過去をふり返ることなくいまの自分の使命を胸に生きている人物。だが、あることをきっかけに旅を共にする少女との心の交流を通じて、徐々に自らの過去とも正面から向き合おうとする姿が印象的に描かれている。その複雑な内面を圧巻の演技力でリアリティたっぷりに演じ切っており、キッドが変化していく姿は感動せずにはいられない。
そんなキッドを演じたトムは、『グリーンマイル』『プライベート・ライアン』『ダ・ヴィンチ・コード』など数々の名作に出演し、『フィラデルフィア』『フォレスト・ガンプ/一期一会』ではアカデミー賞主演男優賞受賞歴も誇る名優。
『キャプテン・フィリップス』で彼と出会い、本作で再タッグを組んだグリーングラス監督は「トムは素晴らしい俳優で、愛すべき人物です」