技能実習生の過酷な実態…ベトナム人女性の覚悟と生き様描く『海辺の彼女たち』予告
在日ベトナム人女性の覚悟と生き様を描いた、藤元明緒監督による長編第2作目『海辺の彼女たち』の公開初日が5月1日(土)に決定。併せて、ポスタービジュアルと予告編が解禁となった。
今回解禁された予告編は、トルコの名匠、セミフ・カプランオール監督によるコメント「憐れみ深い物語。全ての心に響くことを望みます」から始まる。
幸せな未来を夢見て日本に出稼ぎに来た女性たちが、故郷から遠く離れた北国で過ごす日々を、ベトナム民謡とラップにのせて切り取っている。過酷な現実と闘う彼女たちの姿に、思わず心揺さぶられる予告編に仕上がっている。
本作は、在日ミャンマー人の移民問題と家族の愛を描いた前作『僕の帰る場所』が、東京国際映画祭「アジアの未来部門」グランプリを受賞した藤元明緒監督による長編第2作目。近年、外国人技能実習生の受け入れが増加しているなかで、その劣悪な労働環境などが社会問題として取り沙汰されているが、藤元監督がかつて実際にミャンマー人技能実習生から受け取ったSOSメールをきっかけにして着想された。
世界第4位の移民大国となっている日本において、ベトナムからの技能実習生が全体の半数を占めている現状から、主人公をベトナム人として設定。