2009年12月2日 19:21
世界の映画館vol.33〜アジアの旅〜 白チョークで直に書くのはやめてくれ!
(Photo:cinemacafe.net)
ある人はデリーの銀座と言う。ある人はデリーの原宿と言う。「ヴァサント・ロック」と呼ばれる地域のことである。インドで銀座とか原宿とか言われても、あまりピンと来ない。ともかく向かってみる。乗ったオートリクシャー(三輪タクシー)の運転手は途中でヴァサント・ロックの場所がわからないと言う。
「あれ?乗る時、ヴァサント・ロックの場所がわかるって言ったよね?任せとけって言ったよね?」
などと言ってもインドでは無駄である。こんなことは日常茶飯事なので、信号待ちしているトラックの助手席に乗っていた若者から道を聞き、なんとか到着する。
確かに海外の高級ブランド店があったり、スポーツブランドの店があったり、黒服を着た美容師のいる高そうな美容室(ここで僕は髪をカットし、色を入れたが大失敗であった。しかも5,000円も取られた。ちなみに路上の床屋であればカットだけなら100円程度で出来る)があり、銀座と言う人の気持ちもわかるし、原宿と言う人の気持ちも何となくわかる。そんな場所でも牛がど〜んと店の前に寝ているところが、やはりここはインドなのだと感じさせてくれる。
映画が盛んな国なので、もちろんこのヴァサント・ロックにも映画館はある。