連敗続きのボクサーを演じる松山ケンイチ「今回は再起しません!」『BLUE』の異色ぶり告白
松山ケンイチが脚本に惚れ込み、約2年もの間じっくりと役作りに挑み、情熱はあっても試合に勝てないボクサーを熱演した映画『BLUE/ブルー』。その完成報告会が行われ、松山さん、木村文乃、東出昌大、柄本時生、そして吉田恵輔監督が登壇した。
ボクシングを愛するも連敗続きのボクサー・瓜田役の松山さんは、「ボクシング映画というと再起している様が感動的に描かれる作品が多いけれど、今回は…再起しません!」と本作の異色ぶりをまず宣言しつつ、「でも負け続けたからこそ得られるものもある。瓜田は人に優しく、包容力がある。そんなキャラクター」と紹介。
瓜田の幼なじみであり、後輩・小川の恋人・千佳役の木村さんは「皆さんストイック中のストイック。それぞれ撮影前からジムに通われていたので、カメラが回っていない場所でも3人でボクシングについてアドバイスし合ったりなど、本当に劇中のような会話をされていた」とふり返った。
そして、抜群の才能とセンスでチャンピオン目前のボクサー・小川役の東出さんは「撮影中は実際にボクサーのような生活をしていたし、後楽園での撮影の日はタイトルマッチの日だとも思っていました」と語る。
「吉田監督がボクシングにリスペクトを持っているので、キャスティングも本格的で、前日本チャンピオンが対戦相手として登場したりしたんです。