『SLEEP』脳科学者との会話から生まれた睡眠時の“心と音の関係”
映画館で“眠り”と“目覚め”を体感する、かつてない音楽ドキュメンタリー『SLEEP マックス・リヒターからの招待状』が公開中。この度、睡眠時の心と音の結びつきに迫った本編映像が解禁された。
「睡眠時の心と音には結びつきがある」と直感していたという音楽家マックス・リヒター。そのアイディアをもとに“眠った状態のまま聴かせる8時間の曲”を作ろうとリヒターから相談を持ちかけられた、脳神経学者で友人のデイヴィッド・イーグルマンは当初驚きを隠せなかったという。
「人間の脳の中では850億個の神経細胞が個別に活動している」「一方 睡眠中はそれらの細胞が集団で動く、だから睡眠中の脳波を測ると緩やかな波が検出される」。では、脳波と親和性が高いのはどんなリズムか?どんな音の繰り返しがふさわしいか?脳科学者と音楽家が会話を重ねることで、リヒターが目指した徐波(ノンレム)睡眠時の脳波とリズムが調和する音楽が、どのようなプロセスを経て生み出されたのか。その一端を垣間見ることができるシーン映像となっている。
マックス・リヒターといえば、クラシックとエレクトロニック・ミュージックを融合させて作られるポスト・クラシカルの旗手であると同時に、いま映画音楽の世界においてもっとも重要なアーティストの1人。