加瀬亮、キム・ミニの演技は「近年稀にみる美しさ」ホン・サンス新作『逃げた女』にコメント
キム・ミニとホン・サンス監督の7度目のタッグ作として話題の『逃げた女』。この度、監督の『自由が丘で』に主演し、いち早く本作を鑑賞した加瀬亮からコメントが到着。また、新たな場面写真も解禁となった。
2012年に来日中のホン・サンス監督と対談をしたことをきっかけに、意気投合して誕生した奇跡のコラボレーション『自由が丘で』(2014)。ホン・サンス監督のファンを公言する加瀬さんからは、まるで詩のようなコメントが寄せられた。
加瀬亮コメント
遠い過去の出来事でも、それが強烈で純粋であったほど人はそれを忘れることなんて出来ない。今、髪をばっさり切った女性は、意を決したように閉ざした自身と向かい合っていく。小さな窓は開かれ、ゆっくりと風がそこに流れ込んでくる。
揺れるキム・ミニの演技は、自然の中に生きる小さな動物のようで、近年稀にみる美しさだった。
本作は、夫と5年間、1日たりとも離れたことのない、それは愛しているなら当然と思ってきた女性が主人公。ソウル郊外、3人の女友達と再会し、女たちの迷いと優しさ、隠された本心。「逃げた女」とは誰のことなのか、そして、彼女は一体何から逃げたのか。愛について、結婚について、これからについて、揺れ動く女性心理をスリリングにあぶり出す。