『ファーザー』アンソニー・ホプキンス「多くの学びと気づきを得ました」
アカデミー賞主演男優賞に“史上最高齢”ノミネート、先日の英国アカデミー賞(BAFTA)では史上最高齢で主演男優賞を受賞したアンソニー・ホプキンス渾身の『ファーザー』。この度、アンソニーのインタビュー映像が到着した。
本作で、半世紀を超える役者人生の最高傑作にして集大成ともいえる演技を披露したアンソニー。演じるにあたり参考にしたのは自身の父だという。「私は父を演じたんです。父は認知症ではありませんでしたが最後の数週はその兆候が見えました。死を恐れるあまりとても怒っていて、目が合うだけで身がこわばりました。そんな父を思い出しながら演じたので実に簡単でしたよ」と驚きの事実を明らかにする。
また、助演女優賞にノミネートされているオリヴィア・コールマンとの共演、娘アンという役柄については、「オリヴィアはとにかくすばらしいの一言に尽きます」と話す。
「アンは父を愛しているからこそ心を引き裂かれるんです。父の症状が進むほど彼女の絶望は深くなります。私は彼女に対して残酷ですからね。私の父も私に対してそういう態度を取っていました」と言い、「私には父が恐れているのが分かりました。アンに対する私の態度も同じです」