幕府のガサ入れにもポジティブ! 阿部寛“蔦屋重三郎”の『HOKUSAI』本編映像
孤高の絵師・葛飾北斎の生き様を初めて描く映画『HOKUSAI』より、阿部寛演じる耕書堂の店主・蔦屋重三郎が、逆境にも負けずに勝機を見据え、前へ進もうと力強い決意を見せる本編映像が公開された。
今月末公開となる本作は、その人生に関する資料がほとんど残されていない北斎の生涯を、歴史的資料から得た事実を繋ぎ合わせて描くオリジナルストーリー。これまでほとんど語られることのなかった青年時代の北斎をも映し出す。
今回公開された映像に登場する蔦屋重三郎は、北斎はもちろん、喜多川歌麿や東洲斎写楽など、世界中に名を轟かせる数々の絵師をこの世に輩出した江戸時代の名プロデューサーだ。
かつて日本独自の町人文化が栄えた頃、華やかな浮世絵は当時、庶民の間でも圧倒的な人気を誇っていたが、幕府の弾圧によりその状況は一転、版元や絵師は創作の自由を奪われていく。今回の映像では、幕府にいち早く目を付けられた耕書堂が荒らされ、作品もめちゃくちゃにされた場面が登場。
しかし重三郎は、汚されてもなお妖艶な魅力を纏う喜多川歌麿の作品に改めて感嘆。さらに「つまりうちが江戸で頭一つ抜けた版元だってお墨付きを貰えたってことだ」