「コントが始まる」有村架純のガチオタぶりが愛おしい!等身大でも際立つ存在感
のピンチを救う鍵となっていく。
“推し”とは、売れたら売れたで手の届かない場所へ行ってしまったような気がして寂しくなるが、全く花開くことなく解散してしまったら、それもまた最高に悲しくて、寂しすぎるではないか。
世代を代表する俳優陣の中でも存在感が際立つ
そうはいっても、彼らはもう20代後半。売れないままではいられないし、結婚や家族のことも気になってくる。そんな岐路に立つ5人を演じる、同い年の菅田さんや有村さんたちの密度の濃い演技が1話ごとに楽しめるのは今作の大きな魅力。演技の巧い彼らがお互いの様子を見ながら足し算したり、引き算したり、ときに掛け算もして、それこそコントのように次はどう出てやろうか、何をしてやろうかと探る局面にも立ち会っているような贅沢な時間だ。
特に圧巻だったのが、第3話。そこそこ有名な大企業の食品メーカーに務めていた里穂子がなぜ、ファミレスでアルバイトをしているのか、そして妹のつむぎ(古川さん)がなぜ常に姉を気にかけているのかが明かされた。
しかも、5人でタコパをしているシーンで…。推しとタコパだなんて、どんな心境でいればいいのかとも思うが、ここで1年半前、春斗と初めて出会った夜に、会社を辞めて泥酔していた里穂子の事情を彼女自身が語り始めたのだ。