くらし情報『「難民について語ることなしに映画を作ることはできない」『海辺の家族たち』監督インタビュー到着』

2021年5月10日 14:00

「難民について語ることなしに映画を作ることはできない」『海辺の家族たち』監督インタビュー到着

Photo by cinemacafe.net

マルセイユ近郊の小さな港町を舞台に、人生を変える出会いを描いたフランス映画『海辺の家族たち』について、本作の監督ロベール・ゲディギャンが語るインタビューが到着した。

パリに暮らす人気女優アンジェルは、20年ぶりにマルセイユ近郊の故郷へと帰って来る。家業の小さなレストランを継いだ上の兄のアルマンと、最近リストラされて若い婚約者に捨てられそうな下の兄のジョゼフが迎えてくれる。兄妹3人が集まったのは、父が突然、倒れたからだ。父と家族の思い出の詰まった海辺の家をどうするのか、話し合うべきことはたくさんあったが、それぞれが胸に秘めた過去が、ひとつひとつあらわになっていく。町の人々も巻き込んで、家族の絆が崩れそうになったそのとき、兄妹は3人の難民の子どもたちを発見する――。

本作は、それぞれが胸に秘めた過去と向き合う時間を、漂着した難民の子どもたちが思わぬ希望に変えていく、こんな時代だからこそ、人と人との繋がりが何よりも大切だと教えてくれる感動作。

ゲディギャン監督は、自身が生まれ育ったマルセイユを舞台に、労働者階級や移民など社会的に弱い立場の人々の人生を温かな眼差しで見つめ続けている。
大ヒット作『マルセイユの恋』や『幼なじみ』、『キリマンジャロの雪』などで高く評価され、ベルリン国際映画祭やヴェネチア国際映画祭、審査員も務めたカンヌ国際映画祭の常連でもある名匠が、映画人生40年の集大成となる傑作を今回完成させた。

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